直木賞作家のBL風味『月魚』三浦しおん。感想。

三浦しをんさんの『月魚』を読みました。

特におすすめな本でもありませんが、それは私がBL苦手だからです。とは言えBL表現ががっつり入ってるわけではありません。なんとなく、これってBLなのでは?程度です。

三浦しをんさんの他の本と比較しても特に表現がきれいな本でした。

 

『月魚』あらすじ(ネタバレなし)

老舗の古書店『無窮堂』の三代目、真志喜と「せどり屋」と呼ばれていた父を持つ瀬名垣の話。二人は幼馴染なのですが、昔瀬名垣が引き起こした事件を二人とも引きずっていました。そんな二人の話。

 

『月魚』感想

古書のことが少し知れたのが良かった。

 

別に片方が女性でもこの本は書けるだろうに、どうしてわざわざ男性にするんだろう、と思います。男性と女性だったら甘い感じなところも、男性同士だから私はちょっと、受け入れがたいというか。

 

上で書いたように表現がきれいでした。

 

二人の距離感の描写とか、そのもどかしさとかもリアルで、どうして男女で書かないんだろう。(しつこいですね。すみません)

 

良く考えると三浦しをんさんの本で男女の恋愛を描いたものってあまりないような気もしますね……。

 

登場人物が図書館に批判的なセリフを言うシーンがあります。

作家さん的に図書館が好きじゃないのか、実際図書館での本の扱いが悲しいものだからか本心は分かりませんが微妙な気分になりました。

 

私が図書館で借りてくる本もせっかくのカバーが取られて、素っ裸状態。(ビニールカバーも着けられておらず、なんだか汚れやすそう)

本の装丁を見るのも好きな私にとっては少し悲しい感じがします。

でも、無料で本を読めるんだから文句は言えない気もするし……なんて『月魚』とはなんの関係もなくなってきたのでこの辺で終わります。