ルームシェア・シェアハウスのありがちなトラブル&対策集

ルームシェアをすると家賃が抑えられたり、話し相手がいたりといったメリットがあるのは確かですが、運が悪ければまた引っ越しする羽目になったり、不必要なストレスをためることになったりするかもしれません。

今回は私が体験した、または聞いた色々なトラブル例とその解決策をまとめてみました。海外で、または外国人とルームシェアをする際にも参考になると思います。

 
1、騒音問題

同居人が大きな音でテレビを観たり、音楽を聞く人だったりする場合。自分も一緒に楽しめる余裕があれば良いのですが、勉強したい時や夜に騒がれたりしたら少しイライラしてしまいます。

朝から大声で歌う人もいました……。

 

→対策

家で「うるさいな」と思っているのも不健康かな、と思って可能な限り日中は外に出ていました。また「夜XX時以降はうるさくしない」というルールを事前に決めておくこともできると思います。

そもそもドイツでも日本でも法律で夜10時から朝の6時までは静かにする時間、と定められています。

 

そして「もうちょっと静かにしてもらえる?」と一言頼むと案外改善してくれるかもしれません。

「何も言わないから気にしていないのだろう」と思っていたり、そもそも音が迷惑になるという意識がない人がいます。

実際に「音が気になるんだけど…」と言ったら驚かれたことがあります。

 

2、臭い問題

タバコを吸う同居人のせいで、友達にタバコ吸ってるの?と聞かれるほど私の部屋にもタバコの臭いが!事前に「タバコは室内で吸わない」と言ってたのに……。タバコの臭いが苦手なので、急いで違う部屋を探すことにしました。

次に入った部屋では、出汁を使って料理していたら「魚の匂いがする」と文句を言われました。魚の匂いを嫌がる人が割といます。こちらからするとあなたのニンニクの方が臭いんですけれど、と言いたい。

 

→対策

部屋を見学に行くときは臭いがしていないかチェックする。

料理をするときは窓を全開にして、料理が終わってもしばらく放置。換気扇をまわしておく。(ドイツは換気扇がありません……。)

 

3、共用スペースの使い方に差がある

いつも誰かがフライパンを使いっぱなしだったり、逆にお風呂を出たらすぐに浴槽を磨き上げないと文句を言われたり。

また、いつも特定の人だけが掃除をしていて、「忙しい」と言って全く家事をしない人がいたりすると、不公平感が募ってしまうこともあります。

 

→対策

話し合ってルールを明文化することでしょうか。

育ってきた家のルールが違う以上、すり合わせは必須かもしれません。

 

4、事前に聞いていなかったお金を払わされる。

光熱費など全込でいくら、と聞いていたのに入居した後になってからこれを払え、あれを払えと言われるパターン。

追い出されないために泣く泣く払うことになり、結局一人暮らしした方が安くついたり。

 

→対策

契約前にしっかりと確認あるのみ。

家賃の他に幾らか払わなければならないことがあるのか、あるとしたらいくらなのかetc.。

口で適当なことを言う人もいるので、できればメールなど後に残るものでやりとりするか、きちんと紙に書いてサインを貰うなどして自衛しましょう。

 

5、必要なものが揃っていない

これは1からルームシェアを誰かと始める場合ではなく、すでにあるルームシェアに入る場合のことです。

トラブルと言うほど大げさなものではありませんが、普通はすでにあるので特に何も聞かずに入ったらインターネットも洗濯機もなくてすごく不便だったことがありました。

そのルームシェアでは事前に聞いていなかったお金を払わされそうになって、すぐに出ることを決めました。きちんと確かめなかったことを後悔。

 

→対策

事前に何があるのか確認しておく。

インターネット、冷蔵庫、洗濯機など生活に欠かせないものは特に重要。

 

6、同居人と関係悪化…

当然住み心地は最悪です。

共有スペースが使いづらくなってしまい、同居人がいないときを見計らって料理をする…とか嫌ですよね。

 

→対策

関係悪化しないように普段からコミュニケーションを取る。

友達でない赤の他人とルームシェアを始めるとこういう事になる確率がなんとなく高い気がします。住んでみてあまり気が合う人ではなかったので、コミュニケーションを取らなくなり段々と関係悪化してしまうという悪循環。

こうならないように、知らない人とルームシェアを始める前に少し知り合って相手の事を多少知ってからルームシェアするかどうか決めた方が良いかもしれません。


7、部屋に勝手に入られる

別々のルームシェアで二回発生しました。お金が取られたとかではなく、私の部屋にあった物が使いたかったとかベランダに出たかった、という理由のようですが何にせよ気分の良いものではありません。

どちらも部屋に鍵がついていないところで起こったことでした。ドアを傷付けずに鍵の付いていない部屋を施錠する方法を散々調べたのですが見つからず、そもそも盗まれるような貴重品を持っていないことに気付いたので諦めました。

 

→対策

入る前に部屋に鍵の有無を聞く。……聞きづらいですね。

「ペットのヘビが逃げたら困るから、鍵を閉めておきたいんだけど、鍵って付いてる?」なんて言ったらヘビが理由で入居をお断りされそうですし。


入っていない人に「部屋に入らないでね」などと言うのは失礼な気もしますし、もし鍵なしの部屋の場合は金庫や鍵がかけられるスーツケースなどに貴重品をしまっておくしかないのでしょうか。

 

8、物が取られる

リビングに置いていたものがいつの間にかなくなっていて、いくら探しても見つからないから「あれ知らない?」と言ったら「借りてた~」と言われてその人が部屋から持ってきたり。

冷蔵庫の中の物が勝手に食べられてしまったり。

大したことではないのでいいのですが、積み重なると少し嫌な気分になります。

 

→対策

共用スペースに自分の物は置かない、冷蔵庫の物には名前を書いてアピール!

 

9、過干渉

人の人生にまで口を出してきたりとか、服装に文句をつけられたりとか。真夜中にビールの栓抜きを貸して欲しいと言われたり、部屋で昼寝しているときに起こされて、服を見て欲しいと言われたりとか。

同居人「このコーデ、何年代に見える?」

私「うーん、分からない」

同居人「適当でいいから」

私「……80年代?」

同居人「20年代だったんだけど、見えないかしら」

そもそも20年代の服装も80年代の服装も知らない。

 

→対策

下手に出たりせず毅然としていましょう。結局は「嫌だ」と自分で言うしかないかも。

 

大事なのはコミュニケーションとルール決め

育った環境や文化の違いで、向こうにとっては当たり前のことで、こちらが一人イライラしているのかもしれません。

言うと案外普通にやめてくれたりします。

 

ただ、普段あまりしゃべらないのに文句だけ言いに行っていたりしても、関係が良くなくなったりするので、普段からコミュニケーションを取るようにしてなんでも言いやすい関係にしておくのも大事です。

 

また、そもそも文句を言わなければいけない状況を避けるために、最初に話し合ってある程度ルールを取り決めておくと良いでしょう。

 

私は結局一人暮らしに落ち着きました。